マインドファッションコーチングは、ファッション追求歴40年、そして日本におけるパーソナルスタイリストの創始者である政近準子が長年培ってきた独自のメソッドとフィロソフィーを基盤に開発された、新しい形のコーチングプログラムです。

政近が大切にしてきた思想の根幹には、服装を「単なる装い」や「流行を追うための手段」としてではなく、「その人のあり方や生き方を映し出す鏡」として捉える視点があります。人が選び、身にまとう一着には、無意識であっても、その人の価値観、自己認識、人生観、そして未来へのビジョンまでもが反映されています。服は外見を飾るものではなく、心を可視化するメディアなのです。

その思想に加え、共同開発者の中川の着目により、本プログラムではニューヨーク近代美術館(MoMA)が教育現場で開発した「VTS(Visual Thinking Strategies)」を応用しています。VTSは、アート作品を題材に「観察し、言葉にし、対話する」ことで思考力や表現力を育む教育手法として世界中で実践されています。これをファッション領域に置き換えることで、服を「ただ見る」のではなく「観察し、解釈し、共有する」体験が可能になりました。

マインドファッションコーチングでは、参加者は服や装いを題材にVTSの問いかけを通じて対話を行います。たとえば「この装いからどんな印象を受けますか?」「そう思ったのはなぜですか?」「他にどんな見方ができるでしょうか?」といった問いを重ねることで、観察はより深くなり、そこから新しい視点や発見が生まれます。このプロセスは、他者の意見を尊重しつつ自分自身の感性を言語化する訓練でもあり、従来の「似合う・似合わない」という枠を超えた自己理解・他者理解へと導いていきます。

こうして生まれる対話は、単なるファッション批評にはとどまりません。人は他者の装いから「自分にはなかった視点」を得ることで、自己表現の幅を広げたり、内面的な価値観を再確認したりします。結果として、観察力や表現力、創造性や感性が育まれるだけでなく、自己肯定感や多様性への理解までも高められるのです。

つまり、マインドファッションコーチングとは「服を通じて心を読み解き、心を通じて装いを磨く」実践的な学びの場であり、ファッション・教育・コーチングの三領域を融合した世界初の革新的プログラムです。それは「似合う服を探す」ことを超え、「自分がどうありたいかを知り、その生き方にふさわしい装いを選べるようになる」ためのアプローチなのです。

マインドファッションコーチングは、「観察と対話による潜在能力」を育むことを目的としたコーチングプログラムです。まずは「マインドファッション」についてご説明します。

マインドファッションとは?

「マインドファッション®︎」は、私たちが独自に提唱し創出した概念です(※商標登録済み)。
それは、観察力、思考力、自己表現への意欲、美意識、自己受容力といった、人が自分らしく、活き活きと人生を歩んでいくために欠かせない「内面の土台となる力」を育む、新しいファッションの捉え方です。

現代において「ファッション」という言葉は、トレンドやスタイルを楽しむもの、または自分をよく見せるためのツールと受け取られがちです。しかし、私たちが提唱する「マインドファッション」は、それだけにとどまりません。

服を選ぶという行為は、実は日常的に行っている小さな“自己決定”の連続です。
今日は何を着るか、なぜそれを選ぶのか、誰とどこに行くか、それに対してどんな気持ちでいたいか――。
そこには、自分自身の感情や価値観、環境との関係性が深く関わっており、無意識のうちに「自分をどう生きるか」という問いと向き合っているのです。

マインドファッションでは、ただ似合う服やスタイルを見つけるのではなく、
・自分の内側にある感情や願いを、どう服を通して形にするのか
・過去の経験や思い込みに縛られず、本来の自分の魅力をどう表現するのか
・その日その瞬間にふさわしい“在り方”をどう装いに落とし込むのか
――そうした「意識的な装い」を通して、自己理解と自己表現を深めていきます。

単なる「ファッションの技術」や「着こなしのノウハウ」では、人の本質的な変化や成長にはつながりません。
大切なのは、その背景にある「意識」「意志」「姿勢」「感性」「視点」そして「美意識」を深めていくこと。
だからこそ、私たちはこの考え方を「マインドファッション®︎」と名づけ、「マインド」という言葉を重ねて表現しています。

私たちが生きる現代社会は、何が起こるかわからない、先の読めない“VUCA時代”と呼ばれています。
そんな不確実でスピードの速い時代においては、どんな職業の人にとっても、またどの年齢層の人にとっても、外側の情報や常識に振り回されず、「自分がどうありたいのか」を見つけ、表現する力がますます重要になっています。

測定できるスキルや知識だけではなく、
「自分を観察し、選択し、表現する力」――
まさにこの“見えない力”を養うために、マインドファッションは存在しています。

そして、この「マインドファッション®︎」を育むことで、
自分の本当の魅力や可能性に気づき、日々の生活がより豊かに、心地よく、幸せなものへと変化していきます。
それは決して一夜にして起きるものではありませんが、確かに誰の中にもその力は眠っているのです。

私たちは、その力を呼び覚まし、自分らしく美しく生きる人を一人でも多く増やしていくことを目指し、日々活動しています。